知的好奇心 最安値への挑戦

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仮想環境 KVM上のゲストVMをメインPCへ (安いDDR3メモリを活用)

SSD次第で快適に

この度、作業用PCが無くなるといった困窮した状態で、

以前から使用していたサーバへ環境を変更することとなりました。

 

これもDDR4メモリが高値で手が出せないという事が大きく、

安いDDR3 ECCRegisterdならと安易に考えていました。

 

まず

PCIパススルーで、

USB

GPU

これをゲストに渡すことで一通りの作業ができる手筈となります。

 

購入したのが、

USBアダプター

 

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そしてホストは、

Proxmox VE。

手順は以前の記事を参考に、

brainstorming.hatenablog.com

上記の記事でPCIパススルーの下準備を完了し、

GUIでゲストVMを作成。

OSはWindows10Pro。

 

その際、こちらではUEFIではなくSeabiosを選択。

ここからOSのインストールまでは割愛します。

OSインストール終了後、

 

コマンドにてゲストで使用するデバイスIDを指定し、

$ lspci -n -s 20:00

20:00.0 0300: 10de:1381 (rev a2)
20:00.1 0403: 10de:0fbc (rev a1)

上記表示のアドレスをホストから切り離します。

$ echo "options vfio-pci ids=10de:1381,10de:0fbc" > /etc/modprobe.d/vfio.conf

 

Windows10のIDが103の場合、

下記を追加。

$ vi /etc/pve/qemu-server/103.conf

machine: q35
hostpci0: 90:00                            #USBアダプター
hostpci1: 20:00,pcie=1,x-vga=on #GPU

 

 それぞれのデバイスが使用可能になれば成功です。

 

FFベンチはそこそこ。

f:id:ta-bowz:20171229182831p:plain

実機との差はそれほど無いのでは?

 

それから期待していたホストにNVMe(M.2SSD)を使用したベンチが、

f:id:ta-bowz:20171229184248p:plain

シーケンシャルアクセスが実機を上回っているのは、

ホストのファイルシステムZFSでキャッシュが効いている為です。

シーケンシャルアクセス以外は残念ですね。

 

という事で、

ざっくり環境を構築し試した結果、

まずまずの使い勝手で、実用十分でした。

 

※ 追記

VMの起動において、複数のデバイスPCIパススルーで使用すると、

起動しない現象があります。

今回の場合でも発生することが確認できました。

GPUのみパススルーするとOKなようです。

USBデバイスはUSBパススルーで代用可能です。

もしご興味がおありでしたらコメントにご記入頂ければ記事にしたいと思います。